北海道一周自転車旅行の記録(2007/6/5-6/29)

1日目(6月5日)
亀有→大洗→苫小牧
走行距離:106km
  

朝6時亀有出発、15時大洗到着。
昼はコンビニ、マック、吉野家。
夜はフェリー内で取るためスーパーで夜食を買い込む。
フェリー代13300円。
この日北海道に向かったチャリダーは俺と、もう一人だけ。
このおじさんは60歳で、定年退職して暇ができたので、俺とは逆回りで北を目指しているとのことでした。

2日目
苫小牧→白老(ポロトの森キャンプ場)
走行距離:30km
 
13:30頃苫小牧着。日が暮れる前にキャンプ場へ。夜から雨。北海道は涼しくて広いです。 キャンプ場にはほとんど熊はでないとのことで一安心。
コンビニで夜と翌朝分に500円分のパンを買い込む。
キャンプ場400円。風呂なし。

3日目
白老→室蘭→豊浦(豊浦海浜公園)
走行距離:85km
 
朝5時半出発。一日中雨が降ったり止んだり、最高に楽しくない一日です。北海道のトンネルは最悪だし、イライラしてるのわかるので、事故る前に早めに切り上げ。
キャンプ場400円。隣にある温泉しおさい500円。

4日目
豊浦→砂原(ハマナスグリーンパーク)
走行距離:111km

五時半発。朝ごはん800円、昼ごはんラーメン+コンビニ。
雨が降ってきたので、30km先のキャンプ場まで行くのを諦め、ガキが遊ぶ公園にテントはったら、小学生がテントの中に入ってきて遊んでた。
朝から峠越え、濃霧、小雨で、今日も楽しくなかった。
風呂なし。

5日目
砂原→恵山(恵山海浜公園キャンプ場)
走行距離:72km

水無海浜露天風呂
無料の混浴露天風呂。一日2時間しか入れないそうな。
朝7時発。今日も朝から雨、その後濃霧。
途中で温泉に入った後、走れなくなった。今日は道の駅にテントをはった。
コインランドリーがないし、洗濯物が乾かず、納豆臭いです。
キャンプ場300円。

6日目
恵山→函館→知内(知内農村公園)
走行距離:101km
 
今日は北海道に来てから初めての晴れ。
途中こもれび温泉400円に入ったが、筋肉痛にビビって、体洗って、冷水に浸かっただけ。温泉の意味がない。
北海道は本当に広いよ。
キャンプ場(無料)。温泉400円。

7日目
知内→江差
走行距離:105km

北海道最南端

松前城

砂浜の横のトイレで野宿
今日の宿泊地は開陽丸前の広場。水場とトイレがあればどこでも大丈夫。今日も晴れて暑い位です。
松前から江差までの海岸線はアップダウンが激しく、正直、辛かった。
風呂なし。

8日目
江差→島牧
走行距離:129km

懐かしいバスの移動スーパー

トイレ横で野宿
北海道の天気は変わり易くて、晴れてれば暑いが、明け方が寒くて、それでもテントの結露が嫌だから、入口開けて寝てると寒い。あと、蜂に刺された。
今の時期はまだ旅人は少ないが、今日初めてチャリダーの女の子と出合った。携帯の空気入れ落とした。
ご飯は朝300円、昼600円、夜300円。
風呂なし。

9日目
島牧→珊内
走行距離:102km

途中の岩内で自転車屋さんを見つけて、空気入れを買った。あとはアレルギーの薬。雑草花粉がひどくて、これも薬買った。
今日は逆風とトンネルが辛かった。一人、歩いて旅するおじさんみかけた。北海道は歩くスケールじゃないぜ。自転車だって辛いのに。
漁港横で野宿。久しぶりの温泉500円。

10日目
珊内→小樽→銭函(前田森林公園)
走行距離:117km

小樽駅。この辺りはトンネルと坂道ばかり。
229号のトンネル、峠道で朝からヘロヘロ。5号に入ってからも小樽まで坂道続き。
はじめにドリーム・ビーチに行くも、海開き前で水道もトイレも使えず、キャンプ場を探しているうちに、雨と雷。それで急遽公園に退避。
銭函近くの前田森林公園で野宿。この公園、ベルサイユ宮殿の庭みたいな凄い公園でした。
風呂なし。

11日目
銭函→雄冬(キャンプ場)
走行距離:86km
 
今朝も雨でしたが、気をつけてゆっくりと走行。雨が上がったと思ったら、そこから果てしない上り坂。パンターニ様、僕の背中には羽根は生えてません。
雨、坂道、トンネル、車、向かい風。北海道は自転車の敵ばかりです。キャンプ場の隣りに冷清水が湧いています。風呂に入っていない無頼はまたまた全裸で水浴び。凍えそうでした。その他、洗濯したかったり、筋肉痛がひどかったりで、今日は少し早めに切り上げました。
またまたチャリダーと出会いました。北海道の人で、釣りしながら自転車でのんびり周ってるとのこと。
最近は暖かくなってきて、バイクのツーリングを多く見るようになりました。
雄冬キャンプ場(無料)。風呂なし。

12日目
雄冬→羽幌(朝日公園)
走行距離:95km

向かい風が凄く、風力発電のプロペラが並ぶ。
(キャンプ場の写真撮り忘れ)

最近目に付く、使いにくいキャンプ場。
自転車乗り入れ禁止とか、管理人は絶対キャンプしたことないぜ。 
 

今日は一日良いお天気でした。北海道の夜空もプラネタリウム並みに星がたくさん見えます。
一日ずっと向かい風でした。一日中というより、一年中でしょう。たくさん風力発電があったから。平均時速は12km位しかでない。(峠越えは8km位)。
アレルギーも辛いが、加えて風邪も辛い。体力的にも限界で、温泉入った後、ご飯も作る元気もなく、弁当買って食べた。もう寝るよ。
朝日公園キャンプ場(無料)。サンセットプラザ温泉550円。

13日目
羽幌→稚内(稚内公園)
走行距離:136km
 
今日は走りました。追い風、サロベツ原野の延々と続く直線道路、晴天。
ウニ丼食いたいが2000円以上するので諦めてコンビニ弁当。
サロベツ原野の直線道路が気持ちいい。
日毎に足が太くなっていきます。この頃になると疲れて夕食はもう作ってない。
稚内公園に野宿。温泉600円。

14日目
稚内→宗谷岬→猿払(さるふつ公園)
走行距離:63km
 

宗谷岬到達。10℃、強風、寒く、耳が霜焼けに。
人生いろいろと嫌なことが起こりますが、雨の中のキャンプも間違なくその一つでしょう。
宗谷を過ぎた辺りから雨が降り出し、強風の中、気温が10℃まで下がり、もう駄目。そこから一番近いキャンプ場まで20km位走りました。あと5km走ればライダーハウスがあるので、バイクの人はみんなそちらに避難するが、自転車の俺はもう力が残っていなかった。風が強く手がかじかむ。
キャンプ場200円。温泉350円。

15日目
猿払→興部
走行距離:129km
 
もうテントは疲れたし、毎朝片付けるのも嫌になったので、今日は電車を利用した無料ライダーハウス。
車体が金属製なので、昼は暑く、明け方はものすごく寒いです。
銭湯380円。

16日目
興部→サロマ湖(キムアネップ岬キャンプ場)
走行距離:86km

昨日は夜中に寒さで目が覚めて、疲労が残り、一日中倦怠感。全然力が出なかった。
いつもと同じ時間走り、特に難関コースではなかったが、あまり走れなかった。
寝ていたら、夜の11時頃若者四人がやって来て、大音量で車で騒いでいた。注意したら切れてた。
風呂なし。

17日目
サロマ湖→網走→ウトロ(国設知床キャンプ場)
走行距離:126km

オシンコシン滝
ちょうどキャンプ場に着いた頃に、キャンプ場に熊が出て、みんな管理棟に避難。人がやって来て、熊は射殺されました。このキャンプ場は人気があって、たくさん人がいました。
キャンプ場代350円、温泉500円。

18日目
ウトロ(知床)
走行距離:0km
今日は雨が上がったのが午後一時、テント乾いて午後二時。なので移動せず。
キャンプ場代350円、温泉500円。

19日目
ウトロ→知床峠→尾袋沼(ふれあいキャンプ場)
走行距離:97km

熊の湯
今日は朝から知床峠を越えました。すごい濃霧で視界5m。そして物凄く寒かったです。
途中熊の湯に入ったら、地元のじじいがいろいろ湯守みたいなことして、規則を並べ立て、86℃でくそ熱いのに水で薄めるなとか、寄付金を置いていけとか最悪な温泉でした。
豪華なファミリーキャンパーが多く、羨ましい。ちょうどエビ祭りをやっていて、お隣さんからエビをもらいました。
キャンプ場代700円+温泉380円。

20日目
尾袋沼→納沙布岬→根室
走行距離:125km

納沙布岬

兵どもが夢の跡
今日の夜から明日の朝まで雨なので、テントは諦めました。近くにキャンプ場もないし。1000円のカニを食べると宿泊料がただになるライダーハウス宿泊。
大して美味しいカニではなかったが、ネットも使えるし、暖かいし、文句はない。
どこに行っても風景は同じだし、オホーツク海側は寒いし、広いし、そろそろ飽きた。
ライダーハウス(1000円)、銭湯(380円)。

21日目
根室→釧路
走行距離:124km
 
今日は一日寒かった。寒いと朝が霧で走るとびっちょり。
もう疲れて、キャンプ場も近くにないし、今日はついに初めて民宿に泊まってしまった。宿泊代1000円+夕食1200円+風呂250円+洗濯200円(洗濯機使うのも初)。飯が超豪華で、刺身、カニ、牡蠣で大満足。

22日目
釧路→広尾
走行距離:144km

文句は釧路からの国道38号。交通量多いのに、道が狭い。自転車に対して舐めた運転してくるトラックの運ちゃんよ、お前が真っ先に事故りますように。煽られ、トンネル内で減速しないで脇を通り、どんなに怖いか、お前知らないだろう?
そろそろ7月も近くなり、鮭のように北上するチャリダーと何人にも出合った。バイクなら誰でも簡易にできる北海道一周も、自転車でできる人は少ない。だからこそそれを試みる奴は偉くて、格好いいのだ。
キャンプ場200円、風呂なし。

23日目
広尾→襟裳岬→アポイ山麓(様似)
走行距離:81km
  
昨日の疲れも残る中、襟裳岬を越えてから、延々と続くアップダウンと激しい向かい風、濃い霧にやられ、もう足が残っていなかった。バス停で1時間眠り、その後の30km走るのに5時間かかった。試合だったらリタイアしてるところ。
風呂500円。
 

24日目
アポイ山麓(様似)→苫小牧
走行距離:145km

北海道はあれだ、寒い、霧、風、そして工事ばっかりしてる割には道路が糞。ご飯は旨いらしいが、俺は金がないから、セイコーマートの弁当しか食ってないからわからん。ウニ丼3000円なんて東京じゃ誰も喰わんぜ。 あと驚いたのは、結構海水浴場がたくさんあること。北海道で海水浴できるなんて知らなかった。
襟裳岬は本当になにもなかった。
なかなか休めないけど、思い切って北海道を走ったことは一生の思い出です。
中島みゆきさんの歌もこういう厳しい自然の中で生まれたんだなぁと感じられたこともよかった。
機会があれば、また夏走ってみたい。

北海道一周約2,200km

25日目
苫小牧→(フェリー)→大洗
大洗に着いたら夕方なので、大洗のキャンプ場で一晩過ごす。

26日目
大洗→亀有

使ったお金
フェリー往復(自転車代込み) 26,600円
食費(一日2500円〜3000円位) 7万位
自転車部品(携帯ポンプ、スタンド) 5,800円
医薬品(湿布、消炎剤、アレルギー薬、目薬) 1万位
お風呂(銭湯、温泉など) 5,490
宿泊費(キャンプ場、ライダーハウス) 5,200円
その他(洗濯、雑誌など) 2万位
合計 14万円