胃食道逆流症(Gastroesophageal Reflux Disease; GERDガード)の手術体験


私は1999年、21歳の大学4年生のときにこの手術を受けました。参考になればと思い書いています。


そもそも中3のときから受験のストレスやらなんやらで時々胃痛がでて、近くの森永胃腸科外科という柏の病院で胃薬をもらっていました。

その後また高3のころに受験のストレスで初めて胃カメラやら、バリウム検査をして、時々胃薬をもらっていました。

(単なる胃炎です)


その後大学4年のときにストレスやら、研究の農作業などもあり、バリウム検査で食道裂孔ヘルニアが見られました。

(軽いものです。この状態自体は割りと多くの人に見られ、無症状の場合もあります)。


(図は慈恵大のHPより引用)


結局この状態だと、食べた後にすぐに横になると胸焼けがしたりして、逆流性食道炎の状態になります。

プロトンポンプ阻害薬で治療すれば治るが、薬を止めて、また同じ生活を続けるとすぐに胃が痛くなる。


いろいろ考えましたが、薬を飲み続けるのも嫌だし、社会人になるということで腹腔鏡下での食道裂孔ヘルニアの手術を受けました。

場所:慈恵医大柏病院系の森永胃腸科外科

先生:柏木 秀幸先生  小村 伸朗先生  矢野 文章先生の3名による腹腔鏡下手術。


術式、ニッセン法


(図は慈恵大のHPより引用)


18年経過し、この間久しぶりに柏木先生にお会いしてきましたので、報告ページを作ります。

2017年現在の状態

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良かったこと

・手術後は胸焼けの症状は収まる。

・ストレスなどの胃痛は手術とは関係ないので、やはり起きるときはある。

・1、2年に一回くらいは定期的に胃カメラやってるが、これまでは問題なし。

・手術自体は一生モノと言われている。

・たまにものが飲み込みにくい症状が続く人がいるらしいが、私は術後1ヶ月程度で消えた。

・逆流性食道炎が続くと、バレット食道から食道がんに進むリスクが高くなるので、これが抑えられた。


悪かったこと

・はじめの数年は量が食べられなくなったが、その後は全く問題なし。


・唯一の欠点は嘔吐ができなくなること。


手術前にも吐き難くなるとは言われていましたが、実際には多分吐けません。

・数年後、胃腸の風邪をひいたとき、気持ち悪くても吐けないので、嘔吐感が続くのが一番きついです。

・暴飲暴食は避けるようになりました。

・海外滞在が長引くときは、食生活が異なり胃腸が弱りますので、こういうときも辛い。

・乗り物酔いもある人は大変

一応、今はお守り程度に吐き気止めのナウゼリン(ドンペリドン)を持ち歩くようにしています。


・先生にお聞きしたところ、人間の組織には柔軟性があり、術後直後とかでなければ、ウェってなっても

縫ったところが裂けたりすることはないので、まあ、心配いらないとのこと。

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この間、久しぶりに柏木先生と話してきました。

それから500例(?、)くらい手術してきた。確かにニッセン法は締め付けが強いので、食べ物が詰まるのが治らない人に再手術してトゥーペ法に切り替えたりした例が数例あるとのこと。


あと、もし嘔吐が強くてニッセン法で縫った部分を外してほしい場合には可能なのでしょうか?と聞いてきました。

・不可能ではない、その理由は:

・最近は20年前よりも腹腔鏡手術の解像度、技術、道具が進化している。

・初回の手術は腹腔鏡下でやっているので、それほど癒着もないだろう。

・癒着が少なければ80%以上の確率で開腹手術せずにこれが可能と思う。


まあ、他に病気(ガンとか)があって嘔吐が続くなど、病気が理由でなければ、そりゃ再手術はお勧めしないとのことでした。

また逆流が再発するし。


まとめ

この病気はガンと違って、薬で様子を見ながら、いつでも手術できる病気ですので、焦らず検討してください。

手術しても、しなくても、大変だから、みなさん健康に気をつけてくださいな。


※すべては専門家ではない私の個人的な感想と記憶に基づいています。